連日の猛暑、みなさんお元気ですか。
東京外出が続いて少し疲れ気味ですが、秋冬のハードスケジュールの準備のため休めませんね

さて、長年の構想しあたためてきた企画、「山田検校作品連続演奏会」がいよいよ始まります!!
11月6日(水)午後7時より、紀尾井小ホールで開催するリサイタル「山田検校作品連続演奏会」はその第一回目。この公演が令和元年度文化庁芸術祭参加公演に承認されました!!
芸術祭参加はなんと8年ぶり!!令和という新しい時代の幕開けとともに、新しい気持ちで挑戦していこうという気持ちでいっぱいです。

やっぱり山田流が好きなんですね!
そして邦楽をもっと盛り上げていきたい気持ちと、山田流流祖の作品の名曲の数々を新しい時代に歌い継いでいかなければという気持ちの高まりは切実で、今やらなくていつやるのという気持ちになったのも年齢を重ねてきたからでしょうか。また年とともにその流祖の作品の素晴らしさや、古典の面白さを再認識したからかもしれません。
山田流箏曲の演奏家として、流祖の作品をもっと知りたい、そして、その音楽的価値と箏歌の芸術性を高めて、多くの方にその素晴らしさをお伝えできたらと願っています。山田検校(1757~1817年)、当時の江戸で地唄箏曲から、江戸の三味線音楽を取り入れ、歌や語りに重きを置いた独自の箏曲を創始して一世を風靡しました。大名家から一般庶民に至るまで幅広い層に愛好された山田検校の業績を辿りつつ、連続で演奏会を開催していく予定です。その演奏を通して、新たな発見もあると思います。それがまた楽しみでもあります。

今回のプログラムは、山田検校の唯一の組歌「初音曲」、そして私の大学院の論文テーマでもあった「桜狩」、そして必ず一曲は繰り返しプログラムに入れることにしたい四つ物から長年の熱い思いを込めて「長恨歌曲」の3曲をお聴きいただきます。

助演者は、絶大の信頼をおく山登松和さん、上村和香能さん、山口明代賀さん、尺八の善養寺惠介さん。そして若手の実力派伊藤ちひろさん、山木千賀さんという山田流の精鋭の演奏者の皆さん。そして「初音曲」には石川高さんに笙を入れていただきます。以前から共演したかった皆様との演奏が本当に嬉しく楽しみです。

今回は初の古典一色のリサイタルです。古典の中にも新しい時代の息吹を感じていただき、これまでにない山田流古典の魅力を引き出せるように頑張っていきたいと思います

下野戸亜弓箏曲リサイタルー山田検校作品連続演奏会ー
11月6日(水)19時開演 紀尾井小ホール
一般前売り4500円(当日5000円)、学生2000円。

チケット8月23日より前売り開始。
プレイガイド 紀尾井チケットセンター