昨日、待ちに待った「邦楽・夢コンサート〜宮沢賢治生誕120年によせて〜」が、ベイシア文化ホール(小ホール)で開催、無事終了致しました
ご来場いただきました大勢のみなさま、本当にありがとうございました
おかげさまで盛会裡に終えることができました。


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今回の「邦楽・夢コンサート」は、私にとってもまさしく夢のようなコンサートとなりました。素晴らしい出演者に加え、お琴屋さん、舞台監督、照明、音響のスペシャリストが作る細部にわたり神経の行き届いた美しく、ハイレベルなエンターテイメントとなりました。健大高崎高校の箏曲部の学生さんたちも本当によくがんばって集中力を高めて、本番は素晴らしい演奏を奏でてくれました
本日の上毛新聞ではコンサートの記事と「光のトレイン」の演奏写真が掲載されました。

1部は賢治の世に送り出した作品の数々を朗読を挟みながら、「星めぐりの歌」、学生さんたちとの「光のトレイン」を演奏。朗読は元NHKアナウンサーの榊寿之氏。心地良い言葉の響きに引き込まれていきます。さらに音楽とリンクしてイメージを広げる美しい照明美術が見事っていってもステージにのっている自分はみえませんが。
榊さんと藤原道山さんとはNHK「にほんごであそぼ」で共演者。「にほんごであそぼ」は賢治の言葉の響き、オノマトペをおもしろく幼児時期から自然に覚えさせてくれます。宮沢賢治につながり、3人のトークも元アナウンサー榊さんがリードでスムーズに進行
続く道山さんのソロ演奏「KENJIによせるオマージュ」はチラシにはなかったプログラム。この日会場にいた方だけがその素晴らしい音色を堪能することとなりました。続いて、私の作曲の箏弾き語りによる賢治辞世二首「方十里」・「いたつきの」を今回は道山さんの編曲ではじめて尺八入りバージョンでお聴きいただきました。賢治の思い半ばでこの世を去る切なる思いがひしひしと私の心にもしみてまいりました。

2部は今回の新作、語り音楽「かしわばやしの夜」の初演も無事に終えることが出来ました
今回も音楽・台本・構成を担当して、邦楽の魅力を存分に引き出していくために、道山さんならではの邦楽器を知り尽くした編作曲で、私の即興的な歌のメロデイーも大変面白い歌の数々となりました。そんな中で今回やりたかったことは、まず邦楽の私と、テノールの田中誠さんの歌と語りのやり取りが自然にお互いの色を活かした二重唱、邦楽のスタイルを活かしたミュージカルのような、オペレッタのようなものが私の描いた理想の形。道山さんも田中さんも見事に私の願いを叶えてくださいました。望月晴美さんの作調も見事に調和して、邦楽が賢治の童話の情景を彩りました。わずか25日間という練習期間でリハ3回は常に、私の勝手なリクエストによる変更、直しがあったりして、最終稿は3回目の舞台リハ。本番はドキドキな面もありましたが、素敵なメンバーと会場のお客様、音響照明効果も相まって、なんとも贅沢な時間が過ぎていきました。

演奏活動を応援し支援してくださる後援会はじめ、邦楽・夢コンサート実行委員会スタッフ、当日はたくさんのボランティアスタッフのみなさん、スムーズな進行をささえてくださったみなさんに、心から感謝申し上げます。
自分でいうのもナンですが、自分の企画構成に自信をもっております。きっと楽しんでいただけると確信しています。何かに不安になるときは思い出す言葉「きっとうまくいく、だっていつもそのことを考えているんだから」。些細なことも日々考えてぎりぎりまで悩むことも有るけれど、お客様に楽しんでいただけるコンサートをめざしています。この日を迎えるまで、かさねてきたプレコンサート、プレイベント。すべてはこの日のコンサートをぜひ大勢の方に体感してほしいと思う気持ちからです。
来てくださったお客様がこの夢のような時間を一緒に楽しんでいただけた様子に心から安心しました。

この日のコンサートが邦楽に親しむきっかけになってくれたらいいなあ。

さらにこの「かしわばやしの夜」の再演を願って!!

次回の「邦楽・夢コンサート」はいつかな。企画をじっくり考えていきましょう。


ステキな共演者と!
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打ち上げはみんな晴れ晴れした顔
お疲れさまでした。