リサイタルのご案内です
7月18日(土)東京オペラシテイリサイタルホールで、「下野戸亜弓リサイタル2015〜うたう・声・ことばの音楽〜」開催致します。

「うたう・声・ことばの音楽」と題し、現代の箏歌を拓くリサイタルシリーズ。
日本音楽の源流である歌謡から、前半は古代歌謡をテキストにしたものをお聴きいただきます。平安時代に隆盛した古代歌謡の催馬楽「走井」、そして古代歌謡をテキストとした現代曲から、万葉集からインスピレーションを得て作曲された細川俊夫作曲「箏歌」、古事記や、日本書紀からテキストを選び、古の歌に想いを馳せながら想像を膨らませた廣瀬量平作曲「古代歌謡による三つの歌」。この曲は龍笛奏者、角田眞美さん、打楽器は女流長唄囃子方の望月晴美さんを助演に迎えます。
後半では現代詩をテキストにした現代曲をお聴きいただきます。
今回の委嘱作品で、初演となります福士則夫氏作曲による「みづとり」は、山村暮鳥の詩「沼」をテキストにしています。繊細で音楽とともに映像が思い浮かぶような作品です。因みに山村暮鳥は前橋市元総社に生家があり、我が家と非常に近いのです。そして、最後は2011年諸井誠氏に委嘱した作品「秋の琴〜もうひとつのレクイエム〜」を再演致します。中村稔氏の「幻花抄」から「秋の琴」と「コスモス」の2題を取り上げ再構成したテキストで、2面の箏を用いて25分もの大曲をうたい奏でます。これは諸井先生の遺作となってしまいましたが、音楽への熱い想いと人生観がうたわれます。オペラにも似た一つの物語の壮大な構成をシンプルな箏弾き歌いの中に表現しようと試みた素晴らしい作品だと思います。

声という楽器の可能性と日本語のことばの美しい響き、箏という楽器を自ら弾き歌いすることの妙技と絶妙なる間合いの中に、詩の世界を表現する素晴らしい音楽の数々。
日本の声楽として、現代の<箏歌>の新たな可能性を感じていただければ幸いです。

チケット4000円
お取り扱いオペラシテイチケットセンター、またはマザーアース(株)へ。
HPからメールでも承ります。皆様のお越しをお待ち申し上げております。
7:18リサイタル表
7:18リサイタル裏