新型コロナ感染症の世界拡大がまさに始まろうとしていたあのニューヨークでのコンサートからあっという間の2ヶ月以上が経ちました。つい先日、この3月8日にコロンビア大学ミラーシアターで開催されたコンサートの詳細が公開されました。
皆様にもご覧いただけましたら嬉しいです。
お時間ある時にどうぞ


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メールのやり取りから現地でお世話になった皆様のご無事も確認することができて、心から安心しました。
ということで、、、


遅ればせながら2月29日から10日間のニューヨーク滞在のご報告です。
その後の世界的な新型コロナ感染者拡大へ向かう急転直下のNYでの、奇跡のような時間の備忘録として・・



2月中旬、日本ではクルーズ船だけでなく、少しずつ新型コロナの感染者が各地で増え始めていました。
手洗い、アルコール消毒を励行すること、それに演奏会の自粛や、中止の話も始まってきていました。NY行きの直前2月23日に紀尾井小ホールで開催された「長谷検校没後百年記念演奏会」に新作初演で出演させていただきましたが、その当日すでに少し会場関係者間では不安を感じつつも開催ができたことは何よりでした。

それから数日、日本からアメリカへの渡航準備にあたり、本当に米国への渡航ができるのか大丈夫なのかと心配されましたが、その時点ではまだまだNYに変わりなかったのですね。
予定通りのスケジュールということで渡航へ向けて本格的に直前準備として、とりあえず、あの時はまだ手に入ったアルコール消毒ウェットテイッシュや、消毒石鹸、キッチンペーパー、マスク、感染予防に必要最小限度持ち込めるものをスーツケース、持ち込み荷物に詰めて万全を期してリムジンバスで成田に向かいました。

空港はさすがに空いていて、ゲートチェック機器は感染防止のためビニールシートのようなもので巻かれ物々しくあるものの、チェックがすごく厳しいかと思いきや、意外にそうでもなかったのです。

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4:40pm  成田空港発 ANA 10便 定刻出発

この日の飛行機は意外に空いていましたが、やはりマスクは必須!
ANA乗務員さんもすべてマスク着用でしたが、笑顔はわかります。常に丁寧に優しく対応してくれるその笑顔に安心を得て、揺れもなく定刻、JFK国際航空に到着しました。サーモチェックはあったのかなあ、、入国審査もいたってスムーズでした。


お迎えのタクシーは日本人ドライバーさん。ホッとしていろいろお話ししながら、あっという間にこの日のホテル(Hotel Bellclaire )に到着。
実に20年ぶりのニューヨーク、この雑踏、なつかしいなあと思い出しつつ、この日だけはひとりぼっちのNY。さすがに長旅に疲れたので、近くのスタバまでぶらぶらして、簡単にテイクアウト。
こちらでは外出時にマスクは着用しない方が無難というアドバイスに従い、滞在中の外出時には着用せず。


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3月1日(日)
朝、今回お世話になるコロンビア大学の青木氏とロビーで待ち合わせて、ホテルを移動。
ご一緒にブランチをいただいて、滞在中の打ち合わせ。
この日からの滞在は、Hotel Beacon。最上階の部屋からの眺めは素晴らしく、広々して一人ではもったいないほどでした。このホテルはキッチン付き、ホテルの前にはスーパーが2つあり、そこで食料を調達して部屋で自炊もできます。毎日スーパーでお惣菜を選ぶのも楽しみ。自分のペースで、まるで生活するように快適に過ごすことができました。それに、通りには2ブロックごとに、スターバックスがあって、いつでも気軽に買えるところが安心。

部屋からの眺め。窓は東向きにあり、ビルの向こうに中程にみえる木々はセントラルパーク、その先まで見渡せます。
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部屋にはミニキッチン。ガスは怖いので使いませんでしたが、レンジがあってすごく便利でした。
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お部屋でも毎日美味しいコーヒが飲めました。
コーヒーのカセットは毎日補充してくれます。
その下が冷蔵庫。
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この日より早速スケジュールが始まりました。
夕方、コロンビア大学のBarbara Ruch先生とともに、St. Michael's Churchへ。
コンサートで別の乙前の作品を歌う、Evelyn Troester DeGrafさんと合唱団GHOSTLIGHT のリハーサルの見学と、共演方法の打ち合わせ。
合唱団は指揮者で歌手のEvelynを入れて女性5人。素敵なハーモニーで、今回のコンサートでは乙前の3つの詩にEvelynが作曲をし、英語に日本語織り交ぜてアカペラで歌っています。
その最後の一つに、日本語のテキストを朗読し共演することになりました。

極楽浄土のめでたさは
ひとつも空(あだ)なることぞなき
吹く風、立つ波、鳥もみな
妙なる法とぞ唱ふなる



ホテルに戻ると、夕食に出かけようと集まっていた、一日遅れで到着した雅楽奏者の宮田まゆみさん、中村仁美さん、笹本武志さんらとロビーで偶然にも会うことができて、この日のお夕食をご一緒させていただきました。


3月2日(月)
滞在中にも少し楽器の練習もしたかったので、事前に少し練習場所と楽器(箏の演奏は今回ありませんでしたが)、時間を確保していただくことをお願いして、月曜から金曜日まで、お昼ごろに約1時間を練習時間を設けてもらいました。
他の3人の方がコロンビア大学の雅楽アンサンブルの生徒さんへの個人練習のために用意された同じ場所を時間差で利用させていただいて、毎日通ったのは、大学区内にあるPrentisという建物。
NYの地下鉄を利用して、約30分くらいかな。。コロンビア大学の次駅。
初めてのNY地下鉄はちょっと色々な意味でドキドキ
結構、ゴミなど食べ散らしがあって、衛生的にはきれいとはあまり言えないかなあ。それでも以前よりはよくなったとのことです。車内が意外に狭いのと、必ずフラフラとぶつぶついいながら歩いてくる人や、咳をする人もいるので、緊張が走りますが、その時には目を合わせず、ストールをマスクがわりにしつつ、最悪途中で降りると覚悟しながら、滞在中に度々利用することになります。

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練習の帰りに、コロンビア大学に立ち寄ってみました。
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大学正門
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正門の左側の建物が コンサート会場のミラーシアター
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正門を入るとコンサートのポスターを発見!
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歩みを進めるとみえてくるのが、これ
Low Memorial Library
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ちょうどお昼時で、学生だけでなく観光客、一般市民あまで大勢が休憩中。
建物側からみると、こんな感じ。
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最大の目的は、お土産!!大学のロゴグッズを買うべ正門右隣のBook Storeの地下へ。
20年前に一度コロンビア大学を見学で訪れていて、その時に買ったトレーナーを実は今も愛用していて、今回いったらぜひまたロゴ入りトレーナーを買いたいとお願っていたのです。
ところが、物色している最中になぜか警報!!なんだかよく分からず、お店の人に早く外へ出ろと促されて、手に持ったものを全て置き去り、建物の外へ。
結局、この日は買い物をあきらめて、ふたたび地下鉄に乗りホテルへ帰宅。

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くつろぎのひととき。柿ピーは青木氏からの差し入れ。
ほどなく時差で眠くなる・・・


夕刻、外務省からのメール有り。
とうとうNY州で初めての新型コロナの感染者が出たとのこと
注意喚起するものでした。急に心配になってきました

この夜、NY在住の芸大後輩でもある木村伶香能さんが、近くのホールで古楽器アンサンブルとの演奏会があるというので中村さんととも聴きに出かけました。地下鉄はちょっと不安でしたが、やはり早くて便利。1週間使えるパスカードなので、貧乏性の私は使わなくちゃ損みたいな気になってしまうのです。会場場所を確認してからビルの近くのパブで、大きな大きなハンバーガーで腹ごしらえをして、会場へ。
この夜に演奏された中の一曲は、コンサートの2部の1曲目に委嘱新作作品として演奏されています。本番はまたさらに古楽器と三味線の音質のバランスが良くて、木村さんの弾き歌いも素晴らしかったです。


つづく・・・