昨日の演奏会は、大変素晴らしい企画でした。私が出演させていただいた後半はメゾソプラノ、加納悦子さんのドイツ語による古今集や、万葉集をテキストとした作品との日本語による朗読のコラボ。どのような曲かわからず、5日に一度リハーサルをさせていただきびっくり。日本人が感じるものと、ドイツ人作曲者が感じたイメージのギャップや意外性であったり、共通する感性など、大変興味深く聞き入りました。その中で、やはり寄り添いつつ、和歌のイメージや余韻、日本語の響きと、ドイツ語の歌曲の面白さが、ともに共感を得られるといいなと思って朗読をさせていただきました。和歌をうけて、ピアノの石井里乃さんの本当に素晴らしい演奏、加納さんの芳醇で、繊細かつダイナミックな歌声,充実した音楽に満たされる時間に幸せを感じました。ドイツ語に堪能な加納さんがこれらの作品を見いだし、見えない糸をたぐるように原詩を探り当てて、ドイツ語を翻訳して、行き着いたその過程にも脱帽です。
こんな共演も、この歌の花束の企画の 國土潤一先生のなせるワザ!さすがです。

加納さんの先生である瀬山先生も、楽屋にお見えになり、愛弟子への一つ一つの感想や、さらなるアドバイスをしていらっしゃるのも素敵な師弟関係だなとうらやましく拝見しました。聞けば86歳とか、とてもお元気な大先生にお目にかかれて感激でした。

で、終演後のバタバタで残念ながら衣裳姿の写真がとれず、、
打ち上げにて、記念撮影。
またいつかご一緒できたら嬉しいです。
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