今日はお琴やさんのKさんが来てくださったので、琴爪の皮を付け替えていただきました

消耗の激しい琴爪。皮がどうしてもヘタってきます。爪そのものも薄くなってきます。
時期をみて、新しい琴爪を作り補充したり、皮を替えたりします。
象牙が減りすぎて古くなった爪は、体験教室などの貸し出し用になります。

今日は5組が衣替
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象牙の白と(使い込んでるものはちょっと黄ばみかけてますが)、爪皮の白
なんて美しい仕上がりでしょうね

もちろん自分でも付け替えますが、やっぱり微妙なフィット感が違うんだなあ〜。
象牙爪はそれぞれ手仕事で削っていますから、一個一個の微妙な厚さが違います。皮との角度や、象牙の生地の質も含めて、音色に影響します。

使い易い、心地よい音色の創り出せる爪、それぞれの曲にあった音色を追求するために、琴爪はおろそかには出来ません。大事な演奏会の前には、いつも以上に練習もするし、爪の状態が非常に気になってくるもの。う〜ん、替えようか、替えまいか、、、結構迷いますね。

でも新しい爪が指になじむまでに少しの時間が必要。
だから本番の直前に替えることはできません。
いいコンデイションにちょうど本番を迎えるためには、この微妙な時間を見据えて備えなくてはいけません。

な〜んて、いつもそんなに神経質ではやっていられないので、何組も準備しておくわけです。
まあ箏という楽器と同じくらい、奏する自分の手と一体化する琴爪は重要なのです。

さて、気持ちよい爪で練習してこよっと